概要
大海原に吹く"見えない力"を読み切れ——
『帆走 -INTO THE WIND-』は、風向きと潮流を頼りに1対1のヨットレースを競う、トップダウン視点の2D帆船シミュレーションレースゲームです。
このゲームが再現しようとしているのは、実際のヨットレースにおける「風上に真っ直ぐ進めない」という帆船特有の物理です。舵と帆、たった2つの操作だけで船を操作しますが、風上45°以内に船首を向ければ推力を失い、失速して後退してしまいます。逆に横風を受ければ推力は最大となり、船は一気に加速します。プレイヤーは風向きに対して船をどの角度に保つか、常に判断を迫られることになります。
コースは風上マーク・サイドマークを回る三角形の1周コース。風上に切り込むレグではタッキングの判断力が、横風のレグでは操船の精度がそのままタイムに直結します。見た目はシンプルな2Dレースですが、その内側では風・潮流という見えない要素が常に船の挙動を左右するシミュレーションが動いています。
■注力したところ
1.「触った部分だけ動く、離したら固定」という操作原則
舵も帆もキーを離すとその角度を保持する操作系にしました。常時操作を要求せず、「今どの角度にするか」という判断がプレイの中心になるよう設計しています。
2. インアイアン(失速)まわりの挙動調整
風上45°以内で失速・後退する仕様の実装中、境界をまたぐたびに舵の効きが反転・発振する問題が発生しました。ヒステリシスなど複数の対策を試みても根本解決には至らず、最終的に「リアルさより操作の一貫性・わかりやすさ」を優先し、舵の効きは常に同じ方向を保つ元の仕様に戻す判断をしました。
3. HUDによる直感的なフィードバック
コンパスに推奨ゾーン(緑)とインアイアンゾーン(赤)を表示し、帆効率バーの色や点滅で船の状態を伝えるようにしました。理屈を説明せずとも、色と形で感覚的に風を読めることを目指しています。
技術構成
使用エンジン: Godot