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「GunPura Virtual Diorama その6」飛び交うビームの作り方(前編)

今回は、背景の至る所で飛び交っているビームの作り方の詳細について書いていこうと思います。

制作手順

1. 宇宙空間を飛び交うビームに使用するビームのエフェクトを作成

2. ブループリントでランダムにビームを発生させて発射させる仕組みを作成

3.レベル上に上記のブループリントを配置する 

1. 宇宙空間を飛び交うビームに使用するビームのエフェクトを作成

ビーム打ち合いを表現するために、レベル上に複数のボックスを配置し、そのボックス内でランダムな位置から

ランダムな方向にビームを飛ばす処理を作成していくのですが、まずはビームを作成しないと話になりません

ので、ビームのエフェクトを作っていきます。

1.1 Niagaraでビームエフェクトの作成準備

1.1.1 コンテンツブラウザで追加/インポートボタンを押して、「FX」>「Niagara System」新規作成を選択します。

1.1.2 「Niagara System」を新規作成すると、下図のような作成サンプルテンプレートの選択画面になりますので、

   一番上にある「New system from selected emitter(s)」を選択して「Next」ボタンを押します。

1.1.3 テンプレートに追加するエミッター(エフェクトを発生させる機能)を選択する画面が開きますので、 

  「Dynamic Beam」を選択して、メニュー右下の「+」ボタンをクリックして追加状態にしたら、

  「Finish」ボタンをクリックしてデータを作成します。

1.1.4 作成した「NewNiagaraSystem」をダブルクリックしてエディタを起動します。

1.2 Niagaraのエディタで編集

ここから「DynamicBeam」のエミッターの中身を変更していきます。

1.2.1 発射されたビームは一度発射されたらそのまま飛び続けた後、次は別の場所から発射されるように見せたい

  ので「Emitter State」の項目をクリックして「詳細ウインドウ」を表示させます。

1.2.2 「Loop Behavior」の欄を「Once」に変更、「Loop Duration Mode」を「Infinite」に変更します。

1.2.3 「Beam Emitter Setup」の項目をクリックして「詳細ウインドウ」から「Beam End」の数値を調整して

   ビームの長さを設定します。今回は「20000」に設定しました。

1.2.4 「Spawn Burst Instantaneous」の項目をクリックして「詳細ウインドウ」から「Spawn Count」の数値を

   調整して、ビームの生成数を設定します。今回は「100」に設定しました。

1.2.5 「Particle Spawn」>「Initilize Particle」の項目をクリックして「詳細ウインドウ」から各項目を設定します。

   ・「Lifetime Mode」>「Lifetime」:20秒に設定

   ・「Color Mode」の項目を「Unset」から「Direct Set」に変更します。

    ベース色の設定はそのまま利用します。

   ・「Sprite Size Mode」の項目を「Unset」から「Uniform」に変更します。「Uniform Sprite Size」の数値は

    初期値の「10」をそのまま利用します。

1.2.6 「Particle Spawn」>「Beam Width」の項目をクリックして「詳細ウインドウ」を開くとビームの太さを

   調整するカーブエディタが表示されますので、飛ぶビームの先端が太く、尾っぽ側が細くなるように設定

   していきます。

   今回はキーデータ「1.0(Time)」、「5.0(Value)」にカーブを調整しました。

1.2.7 「Particle Update」>「Color」の項目をクリックして「詳細ウインドウ」から各項目を設定していきます。

   ・「Color」:0.0,0.3,1.0

   ・「Scale Color」:x=100,Y=100,Z=100

1.2.8 「Particle Update」>「Add Velocity」をクリックして「詳細ウインドウ」から速度を設定していきます。

   (※上記は図では「Particle Update」に位置していますが更新により「Particle Spawn」に移動したようです)

   ・「Velocity」:x=50000.0,Y=0.0,Z=0.0

これで、ビームが完成です。

ブループリントでランダムにビームを発生させて発射させる仕組みを作成していきます。