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「Journey to the sea by train その2」

今回は前回の予告通り、制作手順の「1.」「2.」の詳細を書いていこうと思います。

制作手順

1.電車の移動ルートに合わせて背景データの作成制作

2.電車の移動に合わせて背景を動かす仕組みを作成

3.映像合成実験(UE4の背景をリアリティエンジンで実写と合成)
4.問題点の洗い出し

(各背景データのスケールのズレ、地表面の高さのズレ、背景の読み込み速度の遅延が遅いなど)

5.背景データの軽減化などの作業

6.3から5を繰り返してクオリティを高める

7.最終的に編集して音声と合成

1.電車の移動ルートに合わせて背景データの作成制作

今回の撮影で電車は以下のルートを通って海のある駅まで移動します。

途中途中で電車の移動シーンっぽい絵を見せるための要素を散りばめる感じで

背景をチョイスして、背景データの作成を行いました。

各シーンの背景の要素は以下の通りで、それぞれ映像実験班の中で分担して背景データを作成しました。

1.スタート駅ホームのシーン

2.スタート駅~駅周辺の市街地を通過していくシーン

3.市街地~住宅地へ抜けて山に続く森林地帯に入っていくシーン

4.森林地帯~大きくカーブして山間のトンネル内に入るまでのシーン

5.トンネル内~トンネル出口を抜けるまでのシーン

6.トンネルを出た海沿いの住宅地から大きくカーブして海沿いの森林地帯へ抜けていくシーン

7.海を見せるための上空からのシーン

8.海沿いの市街地~ゴール駅に到着するまでのシーン

9.ゴール駅ホームのシーン

 

1.スタート駅ホームのシーン

2.スタート駅~駅周辺の市街地を通過していくシーン

3.市街地~住宅地へ抜けて山に続く森林地帯に入っていくシーン

4.森林地帯~大きくカーブして山間のトンネル内に入るまでのシーン

5.トンネル内~トンネル出口を抜けるまでのシーン

6.トンネルを出た海沿いの住宅地から大きくカーブして海沿いの

 森林地帯へ抜けていくシーン

7.海を見せるための上空からのシーン

8.海沿いの市街地~ゴール駅に到着するまでのシーン

  9.ゴール駅ホームのシーン

制作環境/使用したデータ(再掲載)

Unreal Engine4(ver. 4.26)

Reality Engine(ver. 4.26)

MAYA(一部背景モデル)

City Subway Train Modular(列車モデル)

サンテンプル(海)

オーストラリアの自然(森林)

Procedural Building Generator(市街地)

"ArchViz" Explorer(住宅地) 

2.電車の移動に合わせて背景を動かす仕組みを作成

今回の撮影では、演技者が立っている場所そのものが移動する必要があるのですが、

実際に背景上の電車を動かして、その中に搭乗する演技者の座標を電車の進行に合わせて

随時変更しながら映像を作ることも考えられましたが、実際にやって見ると映像データ更新と

人物の座標更新を同時に行うと若干の同期ズレが発生し、背景に合成される演技者の周りが

チラチラする現象が発生してしまったので、

今回の実験では、演技者が搭乗する電車そのものは動かいない背景として用意し、

その外側にある背景が動くような仕組みで背景合成を行っていくことになりました。

以下は、その具体的な例の動画です。

上記の具体的作り方などは、後日紹介しますので、しばらくお待ち下さい。

上記の記事が終わりましたら、その次は、制作手順3.以降に関してお伝えできたらと思っています。